2012年5月11日金曜日

VMware環境のNLB

ESX(i)上で、NLB(Network Load Balancing)を組む時の注意。

ESX(i)上で、NLBを組む場合はmulticast modeがVMware社の推奨。
unicast modeでもNLBを組むことは可能だが、その場合は以下の制限がある。

・NLBに参加しているサーバは、同じESXホスト内に配置しないといけない。
・NLBに参加しているサーバは、ある一つのポートグループに集約されていないといけない。
・VMotionはサポート外。(NLBに参加しているサーバすべてが、同じESX(i)に移動すればOK。)
・PortgroupのForged Transmitはacceptにする。
・PortgroupのNotify SwitchesはNoにする。


参考情報:
http://kb.vmware.com/kb/1006778
http://kb.vmware.com/kb/1006558
http://kb.vmware.com/kb/1006580
http://kb.vmware.com/kb/1556


2012年5月9日水曜日

New Articles Published for Week Ending 5/5/12

VMware ESX


Failover mode changes from 4 to 1 automatically with EMC storage arrays on ESX/ESXi 4.x

http://kb.vmware.com/kb/2018802
VNX等のEMCのストレージを利用していると、以下の不具合が発生する。
・フェイルオーバモードが、4(ALUA)から1(Active/Passive)に変更される。
・ESX(i)がストレージへアクセスできなくなる。
・ALUA SATPのストレージを、ESX(i)が認識できない。

以下の中の1つの状況の場合、発生する。
・LUN IDが0のデータLUNが存在しない。
・LUN IDが0のデータLUNとmanagement/LUNZがESX(i)に公開されている。

解決策
ESX(i)は、management/LUNZのLUNを認識して、LUN IDが0のデータLUNを認識した時は、
ストレージのrescanを2回行う必要がある。
最初のrescanでmanagement/LUNZのLUNをESX(i)は、関係ないものと認識し、
次のrescanでLUN IDが0のデータLUNを認識する。

これは、known isssueで、EMC Primus IDのemc292282で公開されている。
EMCの修正待ちか。

EMC CX and VNX Firmware and ESX requirements for vStorage APIs for Array Integration (VAAI) support 

http://kb.vmware.com/kb/2008822
EMCのCX、VNXのファームウェアバージョンとVAAIのサポート情報。
ESXi 5.0がCXに接続する場合は、VAAIの機能を無効にした方が良い。
VAAIを無効にする方法は、以下のKBに掲載
http://kb.vmware.com/kb/1033665

VMware vCenter Server

vCenter 4.1 and 5.0 Update Manager check new notifications task continually fails

http://kb.vmware.com/kb/2008266
vCenter 4.1もしくは5.0に接続した時に、「Check notifications」のタスクが最近のタスク画面に、
複数表示され、ステータスコラムにはエラーのメッセージが表示されている。

原因は、vSphere Clientにupdate Manager plug-inがインストールされていない人が、
ログインした場合に出力されるメッセージらしい。

Logging in to vCenter Server in linked mode using the vSphere Web Client fails with the error: Unable to connect to vCenter Inventory Service on xxxxxxxx

http://kb.vmware.com/kb/2019346
linked modeのvCenterにvSphere Web Clientでログインすることが出来ない。

原因
VMware VirtulCenter Server  ServiceとvCenter Inventory Serviceを開始するWindowsアカウントが違う場合に発生する。

解決策
以下のサービスが全て同じWindowsアカウントで開始していることを確認。
VMware VirtualCenter Server service
VMware VirtualCenter Management Webservices service
VMware vSphere Profile-Driven Storage service
vCenter Inventory service
linked modeの場合は、全てのvCenterで同じWindowsアカウントで開始していることを確認すること。(※ Domainアカウントじゃないといけないのか?)

Cannot umount the datastore after migrating the virtual machines

Version: vCenter Server 5.0

http://kb.vmware.com/kb/2019728
全ての仮想マシンを他のデータストアに移動したのに、データストアをumount出来ない。

原因
仮想マシンが他のデータストアに移動する前に、スナップショットを取っていた場合、
発生する。

解決策
他のデータストアに移動した仮想マシンのスナップショットを削除すること。
スナップショットの詳しい情報は、以下を参照
http://kb.vmware.com/kb/2003638

Installing VMware Tools on Solaris 10 fails

Version: vCenter Server 4.0, 4.1, 5.0

http://kb.vmware.com/kb/2019932
Solaris 10の仮想マシンにVMware Toolsをインストールできない。

原因
Solaris 10のLD_LIBRARY_PATHの変数の問題

解決策
LD_LIBRARY_PATHから「/usr/lib」を削除して、以下のパッチを適用すること。
http://wesunsolve.net/patch/id/113986-30

Collecting the vSphere Replication VRMS and VR server logs manually

Version: vCenter Site Recovery Manager 5.x

http://kb.vmware.com/kb/2013091
VRMSとVRSサーバで、ログを手動で取る場合の手法。
Site Recovery ManagerのDiagnostic情報を取る場合は、以下を参照
http://kb.vmware.com/kb/1009253

2012年5月8日火曜日

New Articles Published for Week Ending 4/28/12

VMware Data Recovery


Backing up a virtual machine with VMware Data Recovery 2.0 fails with the error: Error -1115 (Disk Full)

http://kb.vmware.com/kb/2013766

VDR 2.0は、かなり保守的にディスクサイズの容量を見積もるので、ディスクに十分な容量が
あるように見えても、「Disk Full」で、エラーになる可能性がある。
また、VDRのrootパーティションに、1GBの余りがない場合もこのエラーが出る場合がある。
以下参照。
http://kb.vmware.com/kb/2014251
回避方法は、必要のないrestore pointを消すか、dedupe storeを追加すること。

VMware ESX

Taking a snapshot of a virtual machine after a Storage vMotion on an ESX/ESXi 4.1 or 5.0 host fails


を実施した後に、Windows 2008もしくはWindows 2008 R2の仮想マシンをStorage vMotionで
移動した後、仮想マシンのスナップショットが取れなくなる現象が発生する。
※「メモリのスナップショット」と「ファイルシステムの静止」の両方にチェックを入れた場合は、
スナップショットが取れる。「ファイルシステムの静止」だけを選択した場合は失敗する。
また、Powershellで、仮想マシンのディスクのプロパティを見ると、ブランクになっている。

説明をよく読むと、以下の3つの条件が重なった場合に発生するそう。
①Windows 2008もしくはWindows 2008 R2の仮想マシンを、ESX/ESXi 4.1 Update 1より前の
バージョンで作成。
②その仮想マシンをStorage vMotionする。
③その仮想マシンのStorage vMotion後に再起動を一度も実施しない。

原因はVMwareが調査中。
ワークアラウンドは、あまり意味がないような気がします。
ESX/ESXi 4.1 Update 1以降にUpgradeした後、一度仮想マシンをStorage vMotionして再起動
した方が良いような気がします。

Removing a snapshot causes virtual machine to lose network connectivity

VMware ESX 4.1.xとVMware vShield Endpoint 1.0.xの環境だと、
仮想マシンのスナップショットを削除する時に、仮想マシンが応答しなくなり、
最大5分間のネットワークへの接続がなくなる。

vShield 4.1 Update 2. を使えば直るらしい。

Virtual machine imported from VMware Workstation or GSX Server fails to start after deleting a snapshot

WorkstationやGSX Serverからインポートした仮想マシンのスナップショットを削除すると、
仮想マシンが動かなくなるらしい。
意味が良くわかりませんが。
対処方法としては、vmkfstoos -i コマンドでvmdkファイルをmonolithicからVMFSタイプに
変更すれば良いらしい。


VMware ESXi


When powering on virtual machines, the vSphere Web Client reports the error: Permission to perform this operation was denied

vSphere Web Clientで、仮想マシンをPower Onすると、エラーが出るが、
Power Onは正常に出来ている。
対処方法は、エラーを無視すること。
現在、VMwareが対処中。

/var/log/wtmp grows rapidly and fills the ramdisk of the ESXi host

/var/log/wtmpに多くの書き込みが発生し、root ramdiskを使い果たしてしまう。
対処方法は、/var/log/wtmpを一度消して再作成。
現在、VMwareが対処中。
 

HA/FDM fails intermittently with the error: Listening connection dead 

Nessus Security Scanのようなツールを使ってネットワークをスキャンすると、
FDM/HAのプロセスが断続的に落ちる。
原因はFDMエージェントの不具合。
vCenter Server 5.0 Update1を利用すれば問題を回避できる。

Enabling SSH for non-root users in ESXi 4.x

ESXi 4.0,4.1に対して、rootユーザ以外がssh接続する方法。

A physical NIC may be brought down due to frequent link status flapping

ESXi 5.0からlink statusが不安定な場合、物理NIC自体を無効にする場合があるそう。

Creating a host profile fails with the error: The request failed because the remote server 'x.x.x.x' took too long to respond

vCenterでLinked Modeを利用している場合、Secondary vCenterでhost profileが作成できない
ことがある。
ワークアラウンドとしては、以下の点をチェック。※Secondaryに限らない点もありますが。
①vCenterのfirewallでポートが閉じられていないか。
②vCenterのデータベースが乗っているサーバのネットワークのリンクが1Gbpsになっているか。
③対象のESXiがLockdown modeになっているか。Lockdown modeからhost profileは作成できないらしい。
④対象のESXiのマネージメントエージェントを再起動

Restarting the virtual machine results in a black screen

Windowsのdomain Policyで、デバイスのhot addを禁止している環境で、
仮想マシンにハードディスク等を新規で接続して再起動すると、
vSphere Clientやremote desktopで仮想マシンにアクセスしても黒い画面が、出るだけになる。
ワークアラウンドとしては、仮想マシンのhot addの機能を無効にすること。
以下を参照。

Low virtual network I/O performance with Intel 1Gbps NIC using igb driver

igbドライバを利用してしているIntelの1GbpsのNICの場合、interrupt throttling rateの設定の為、
パフォーマンスが出ない場合がある。
igbドライバのデフォルトのinterrupt throttling rateは、3(dynamic conservative)。
パフォーマンスが不十分の場合は、ほとんどの場合、1(dynamic)に変更すると、パフォーマンスが
改善される。
ただし、1でも改善しない場合は、staticに設定すると、パフォーマンスが改善するかもしれない。

staticを3000以下で設定した場合、システムの稼働が低減しCPUの利用率が低くなるが、
パケットのスループットが遅くなる場合がある。
staticを8000にすると、ほとんどのネットワークのケースで、良いパフォーマンスが出ることが
分かっているが、小さいパケットの場合、パフォーマンスと待ち時間は良くない。

interrupt throttling rateを設定する場合は、
小さいパケットが存在しているか、待ち時間を出来るだけ低くしたいかを検討すること。
って、そんなことイチイチ測ってられないよ。

VMware vCenter Server


After upgrading to vCenter Server 5.0 Update 1, the Performance tab reports the message: Report application initialization is not completed successfully.

vCenter Server 5.0 Update1にアップグレードした後、パフォーマンスタブ、ストレージビュータブ、
マップタブでエラーが出て、きちんと表示がされない。

もしVirtual Center Management Web ServicesがADのドメインアカウントで動かしていた場合、
アップグレードの後に、Local Systemアカウントに変わっているかもしれない。

原因は、VMware VirtualCenter ServerとVMware VirtualCenter Management Webservices servicesは、同じドメインアカウントで稼働させることを想定していないため。
アカウントが変更されたため、VMware VirtualCenter Management Webservices servicesは稼働は
するが、きちんと動いていない。

ワークアラウンドは、VMware VirtualCenter Management Webservices servicesのアカウントを
元のドメインアカウントに戻すこと。