2010年2月22日月曜日

VCBのNBDモードのパフォーマンス KB 1016291 1012159

ESX 4.0からNBDのパフォーマンスが低下したKBが以前発表されていました。
http://kb.vmware.com/kb/1012159

この問題は、2010年1月7日発表のパッチで修正したようです。
http://kb.vmware.com/kb/1016291
以下のコメントがあります。
「Improves the performance of backup applications such as VMware Consolidated Backup (VCB) on ESX 4.0. 」


ESX 4.0 Update 1で実際に試しました。
仮想マシンは、Windows 2003 SP2 32bitで、
仮想ディスクは35GB(実使用量:23GB)。

※ 仮想マシンの中のデータは、Dummy file makerで
作成した500MBのファイル×40個とOS部分です。


コマンドは以下の通り。
"C:\Program Files\VMware\VMware Consolidated Backup Framework\vcbMounter.exe" -h vCenterのIPアドレス -u administrator -p パスワード -a 仮想マシンのIPアドレス -r D:\tmp -m nbd -t fullvm

パッチ適用前
NBDモードのパックアップ時間
1回目: 19分55秒
2回目: 20分07秒

2010/1/7のパッチ適用後
※ 2010/1/7に発表された全てのパッチを適用しています。
NBDモードのパックアップ時間
1回目: 12分08秒
2回目: 10分32秒

半分までとはいきませんせんが、
6割ぐらいの時間でバックアップが終了するようになりました。

ESX 4 ローカルストレージのブロックサイズの変更方法 その1

ESX 4のService Console(以下、COS)が配置されるVMFS領域
(以下、ローカルストレージ)は、インストール時にフォーマットされますが、
そのブロックサイズは1MBに固定されており、
インストール中のウィザードでは他のブロックサイズに変更できません。
その為、ローカルストレージ上に仮想マシンを作成する時に、
256GB以上の仮想ディスクを作成出来ないという問題が起こります。

※ 各ブロックサイズの最大vmdkのファイルサイズは以下のとおりです。
1MBでは、256GB
2MBでは、512GB
4MBでは、1TB
8MBでは、2TB


この問題を解決するKBがVMware社から発表されましたので、
実際に行ってみました。

http://kb.vmware.com/kb/1012683

まずローカルストレージを1MB以上のブロックサイズでフォーマットするワークアラウンドとして
・ESX 3.5を入れてから、ESX 4にバージョンアップする方法
・ローカルストレージを2つのドライブに分ける、もしくはSAN-Boot構成にする方法
の2つの方法が書いてありますが、あまり綺麗な構成でないので現実的ではないです。


その下の「Alternatively, you can reconfigure the installer to install ESX 4.0 with a different blocksize:」からが本題。

1.ESX 4.0のインストールCDでbootして、グラフィカルモードに入ります。















2.次の画面で、CTRL+ALT+F2キーを押します。















3.以下のメッセージが出るのでEnterキーを押します。











4.psコマンドでXorgのプロセスを探して、Xorgのプロセスをkillします。
※ キーボードの配列が英語キーボードになっているので注意して下さい。












5.自動的にコンソールが切り替わり、rebootを行うか確認されますが、
ここで再度CTRL+Alt+F2キーを押します。











6./usr/lib/vmware/weaselに移動して、fsset.pyファイルを開きます。











7.「class vmfs3FileSystem(FileSystemType):. 」から始まるvmfs3を
定義している箇所を探します。
「blockSizeMB」のパラメタで「1」、「2」、「4」、「8」のどれかを選択して下さい。











8. /に移動して、/bin/weaselを実行し再度グラフィカルモードのインストールを開始します。











9.後は通常のインストールを行います。















10.インストール後にローカルディスク(Storage 1)のブロックサイズを確認すると、
ブロックサイズが変更されています。

2010年2月19日金曜日

VMware ToolsなしでvMotion

ESX 3.5では、VMware ToolsがインストールされていないWindows OSは
vMotionが出来ませんでしたが、vSphere 4ではVMware Toolsなしで
vMotionが出来るようになったようです。

Windows 2008とWindows 2003のゲストOSで、
VMware Toolsを入れてないくてもvMotionが出来るのを確認しました。
それ以外のゲストOSはまだ試していません。

vMotionの仕様がかなり変わったようですね。

どこかにvMotionの仕様に関するドキュメントがあるのでしょうか??

RHEL 3.5 Update5にVmware Toolsをインストール

ESX 4.0上のRHEL 3 Update 5のゲストOSで、
VMware Toolsをインストールした後にvmware-config-tools.plを実行すると、
添付した画面のエラー(Guest Operation system deamon 失敗)が出力して、
VMware-Toolsのプロセスが起動しません。





おそらくRHELが英語版以外だと、この問題が発生します。
以下の方法で回避が可能でした。
(もし作業実施する場合は、自己責任のもとお願いします。)

1. 仮想マシンの中の、/etc/sysconfig/i18nというファイルを開き、下記の様に追加/編集します。

LANG="C"
SUPPORTED="C"

2. 仮想マシンを再起動します。

3. vmware-config-tools.plを実行します。

4. 終了後、/etc/sysconfig/i18nで編集した箇所を元に戻します。

ちなみに、ESX 3.5ではこの問題は起きませんでした。

2010年2月18日木曜日

ESX 4.0で[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押すと、ESX4.0が再起動

2010年3月11日追記

以下の不具合は、VMware ESX 4.0, Patch ESX400-201002402-BG.で修正されました。
http://kb.vmware.com/kb/1018950



ESX 4.0の環境で、コンソールキーボードで[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを
押すと、ESX自体が強制再起動されてしまいます。

原因は、/etc/inittabの中の以下の行。
「ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now」

この行の先頭に「#」を付けてファイルを保存して、「init q」を実行すれば問題は解消されます。

ESX 4.0 Update 1でも同様です。
ESX 3.5以前ではこの問題はありません。

(もし作業実施する場合は、自己責任のもとお願いします。)